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わたなべ木工(富山)

わたなべ木工について

富山県南砺市福光は日本でも有数の野球用バットの生産地として知られています。1950年創業のわたなべ木工は庄川木工の文化を継承してきた工房のひとつです。古来より木材の集積地として栄えた庄川町(現在の砺波市)で挽物木地の生産が始まったのは幕末の頃とされています。明治から大正にかけての需要拡大とともに機械化がすすみ、生産量も増大。しかし1950年代になると一転、プラスチック製品の台頭により、大不況に陥ってしまいました。わたなべ木工2代目の渡辺章司さんが家業を継いだ77(昭和52)年頃はまだ木地屋が30軒ほどありましたが、今ではさらに減って20軒ほど。その多くは山中漆器を筆頭に全国の産地の下請けをしています。そのような状況を見据え、渡辺さんは若い頃に漆の技術を、またろくろを使う挽物に加えルーターによる加工技術を習得。さまざまな製作依頼に対応してきました。

特徴

庄川挽物木地の伝統をふまえた力強い造形と、木漆工の確かな技術を兼ね備えるゆえの多彩な製品が特徴です。なかでも久野恵一さんとの出会いから生まれた白木のパン皿は、日々使い込むことによる経年変化を楽しめる、木工品ならではの味わいがあります。久野さんはトーストについたバターが木地に染み込み、味わい深い色になった知人宅のパン皿が頭から離れず、渡辺さんに無塗装のパン皿の製作を依頼しました。その決め手となったのは渡辺さんの人間性と「庄川挽物木地を絶やすわけにはいかない」という思いだったそうです。

魅力

ケヤキのパン皿は、焼きたてのパンをより美味しく食べることができます。塗装されていない木なので、パンを置いた時に余計な水分を吸い取り、 さくさくのままで食べることができるのです。 また使っていくとパンの油やバターが染み込み、色が変化して味わいが出ます。高級な木工品とは異なり、木のあらゆる部分で木どりをしていますので、木目も色も様々ですし、 多少のスジが入っていたり、くすみが見られるものもあります。塗装をしない分歪みやすく、使ううちに多少変形することもあります。その分使い込むほどに愛着の湧くものです。その木の持つ個性そのままを楽しめるという大きな魅力があります。

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