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東風窯・唐津焼(佐賀)

東風窯・唐津焼(佐賀)

唐津焼について

文禄・慶長の役(1592〜1598年)の最前線であった唐津にて、役の後朝鮮から連れてこられた陶工たちにより日用雑器が焼かれたのが、唐津焼のはじまりです。東日本のやきものを総称して「瀬戸物」、西日本のやきものを「唐津物」と呼ぶことからも、唐津は器の大産地でした。江戸時代までは藩の御用窯として伝統を守った唐津焼ですが、明治以降その庇護を失うことで衰退の一途をたどります。しかし、人間国宝・中里無庵(1895〜1985年)が長い間忘れ去られていた桃山〜江戸時代初期の古唐津の技法を復活させたことで再び息を吹き返し、作り手の数も増えました。「一楽、二萩、三唐津」といわれるように、茶陶としても有名です。

東風窯

茶陶に用いられる伝統を踏襲しながら、普段使いの器づくりを目指しているのが東風窯当主の中村恵子さん。中村さんが久野さんとともに取り組んだのが、唐津焼の特徴でもある絵付けをやめることでした。絵を描かずに、古唐津によく見られる口縁を鉄釉で巻く「皮鯨(かわくじら)」と呼ばれる技法を用いることで器が引き締まり、本来の唐津らしい素朴で美しい器が蘇りました。東風窯では登り窯の原形といわれる、竹を二つに割ったような直炎式の「割竹式登り窯」で器が焼かれています。温度の上がり下がりが激しく、だめになってしまう器も多いのですが、窯変による思わぬ名品と出会えることも多いそうです。

特徴

唐津焼は他の窯に比べ、装飾技法が多いことで知られています。鉄絵で描く絵唐津、白濁した藁灰釉を用いる斑唐津、鉄釉を用いる黒唐津、鉄釉と藁灰釉を掛ける朝鮮唐津、白化粧を施した粉引きなど、土の性質や釉薬、技法などによって分類されます。また、「高台の狭さ」や「高台から腰をもたせたふくらみ」など、茶器のもとになった茶碗に見られる伝統のかたちが特徴です。

魅力

「土質が唐津に似ているから、濱田庄司は益子に窯を求めた」ともいわれる、砂・鉄分を含んだ趣のある土質が唐津焼の魅力です。また、moyaisで取り扱う東風窯の器には、炎の変化や形の美しさがダイレクトに生きる無地ならではの魅力があります。また、割竹窯の焼成では一定の焼き上がりは求められず、様々な変化が表われた器が生まれます。同じ色合いが揃わないのが特徴といえるかも知れませんが、好みの一枚を使っても、不揃いの器を使っても、必ず食卓を楽しく彩ってくれるでしょう。

黒木昌信
東風窯
唐津焼は一般的には茶陶に通じるものが多いのですが、
鎌倉もやい工藝の久野恵一氏は、
東風窯と普段使いの器の制作に取り組んでおり、
moyaisでもそうした唐津を紹介させて頂きます。
また東風窯の登り窯は竹を二つに割ったような形の「割竹しい登り窯」。
火が安定せず、窯に入れて焼いた後、
商品として出せるものの率が低く、扱いが難しいのですが、
予期せぬ面白い物ができることもあります。

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