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川連漆器(秋田)

川連漆器

鎌倉時代に武士の内職として武具に漆を塗ったのが起源とされる川連漆器。近くに川が流れ木材の集積地に適していたという地理的条件もあり、江戸時代から産業の基盤がつくられ、首都圏からの大口注文により多品種の漆器を生産してきました。最盛期には川連で約300軒が漆器づくりに携わっていましたが、不景気の影響や中国からの輸入のあおりを受け、現在では50軒程度にまで減ってしまいました。そんな中、川連の定番である椀を中心に、皿、盆、重箱、茶道具まで実用漆器を幅広く作り続けているのが、1872年に創業された佐藤善六漆器店です。現在6代目当主の佐藤徹さんが組合の理事長として産地の将来を見据え、伝統を守りつつ新たな試みにも精力的に取り組んでいらっしゃいます。

特徴

川連漆器の特徴はお手頃な値段と堅牢さ。佐藤徹さんによると漆器の値段は材料費、人件費、工程、量産性が関係するとのこと。川連漆器の材料であるトチやブナは県内で調達するため安く仕入れることができます。他の産地に比べて工程が少ないのは木地の90%以上が横木(板目に沿って木取りをする方法)で、割れに強いため布を貼る「布着せ」という工程を省略できるためです。さらに川連は産地全体として大量に注文を受けることが多いため、質は高いまま値段を抑えることができるのです。安価な中国製の漆器は天然漆ではなく合成樹脂を使用していたり、縦木にもかかわらず工程を省いていることが多いため、割れやすいそうです。

魅力

川連漆器の魅力は、シンプルな塗りとかたちです。様々なバリエーションはありますが、どれも装飾は最小限でそれが器の美しさに繋がっています。内側が黒のものは料理が映え、朱は頑丈で傷つきにくいなどの特徴や性質があるため、色によって使い方や使う場面を変えられる楽しみもあります。moyaisでは、傷が目立ちにくく毎日使う味噌汁に向いている、黒漆内古代朱(弁柄)のお椀をご紹介しています。

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